法人様のご印鑑はご使用の用途によって角印(角型の法人様用のお認印)・銀行印・実印と大きく分類されます。それぞれ書体や大きさを別のものにして使い分けされることが多く、実印・銀行印の重要印は防犯上の観点から模造されにくい【印相体】や【篆書体】などの複雑な書体で彫刻することをお勧めします。
会社や法人の印鑑では、法務局に登録する「実印」が最も重要な印鑑となります。
会社の実印を、第三者がいつでも押印できる状態にしておくことは非常に危険です。
印鑑証明の添付を要しない契約書等は、認印用に会社実印と似たような二重丸の印鑑をお作りになることをおすすめ致します。そうすることで、大切な会社実印を第三者に偽造されることを防ぐことが出来ます。
また、法人名義の土地や建物、自動車等、財産や権利に関する契約など、代表者以外の第三者が押印したとしても、それが法務局に登録された印鑑の場合、代表者の意思と推定され有効とされます。(民事訴訟法228条4項)
そこで、財産や権利を守る観点からも、「会社用認印」を作り、認印を日常の契約に用いることをお勧めしています。